理系大学院生の勉強、研究、日常etc...

私立薬学部卒業、国立の大学院生。バイオ系(?)。機械学習。Python。

国試浪人した話

国試とは?

 

薬剤師国家試験のことです。

 

私は107回に落ちて108回に合格しました。

 

私はとある私立薬学部を卒業し、国立大学大学院に進学したのですが…!

 

研究職につく気満々だったので薬剤師の資格は、メンタル的につらい思いするくらいなら来年でもいいかなぁと、現役時代は勉強しなかったのでした。

 

院試で卒業試験の勉強ができず。再試となりギリギリで合格。それからは108回の国試対策で勉強再開までなにもせずでした。

 

学年によって卒業試験のスケジュールが違うのですが、私の代では4月と8月に過去問ベースの卒業試験、10月と12月にオリジナル問題で卒業試験、1月に再試験がありました。

 

その過去問ベースの結果がものすごく悪く、足を引っ張る結果となりましたが、こんな早くに国試対策勉強始める意味が分かりませんでしたね。

 

現役時代!

本当に勉強しなさすぎでした。8月までは卒業試験の直前以外勉強時間ゼロです。

なんで勉強しなきゃいけないんだろうと常に感じていたので勉強時間は1日3時間。院試合格が判明した9月半ばから始めた。

それも…その大半は昼休みと休み時間である。授業後に一時間くらい復習するときもあった。

家では基本何もしませんでした。

 

しかし!

統一模試、10月の卒業試験での順位がだいぶ上がった。+100くらい。

点数はすこしずつ伸びていく。

これなら卒業試験、いけるんじゃ?と。こつこつ勉強を続けた。短時間だったけど。

12月の卒業試験に落ちたのですが、決して点数が悪かったわけではなく、4月と8月の結果が足を引っ張り、総合点が悪くて落ちたという感じです。私より点数低い人でも合格している人の方が多かったと思います。

とりあえず卒業試験の再試験まではそこそこ勉強しました。長くても6時間?

 

1月、かろうじて再試験をパスし、卒業までのんびりと過ごした。コロナなけりゃ旅行行ってたかも。みんなが、勉強している間はネトフリでアニメ見て過ごしてた。

 

国試当日(第107回薬剤師国家試験)

 

受けに行きたくないと駄々をこねた。お金がかかっていたので記念受験。解き終わったら見直しもせず即退出。

 

まぁ、当然のように107回目は170台で落ちた。その前の統一Ⅲは140点台だったのだ。おかしいな。その後全く勉強してないのに点数増えたぞ?!

どうやら、国試のほうが簡単にできている。

 

そして残り少ない春休みをのんびり過ごす。

大学院進学の準備しつつ、卒業式の準備しつつあっという間に過ぎていった。

 

大学院進学。

 

授業、取りまくる。1年で卒業に必要な単位数+αを取ったので19科目もありました笑

入学時は、薬剤師の資格はなくてもいいやと思ってたのです。4年の時に時間あれば受けてもいいかな、という認識でしたね。青本などノータッチで過ごす。

 

夏休みに入った頃

研究室の教授が資格は取れるものは取ろうとか、知識が新鮮なうちに目指したほうがいいとか。勉強時間は与えるとも。でも研究させてもらえなさそうだったので、研究と両立したいと伝えた。本当に研究室に恵まれたと思います。

今思えば、すごく必死に勉強やって落ちたと思われていたのかも。

 

 

昨年の青本、青問をまだ持っていたので苦手な科目だけやった。これは10月まで。勉強した日は1日2,3時間くらいかな。

プラスで107回の過去問解説を購入(9月)

101回も買ったけどほぼ使わず、チロっと見るだけでした笑

 

 

研究、オンデマンド授業の視聴で終わった一日のほうがまだ多い時期。

108回国試向けの新しい青本は買いませんでした…値段に見合う価値を感じなかったので。

 

参考書

薬単という参考書だけ買いました。それ以外は買っていません。

 

機械学習Python、データサイエンス、数学の参考書を買い、国試後の楽しみにとっておくことに。たぶん10冊以上は買った。

 

エンジンを徐々にかける

 

11月から冬休み直前までは勉強時間をちょっと増やし…研究&ゼミの準備がちょっと重荷になったがかろうじて両立。週3回で5、6時間は国試対策の勉強に取り組んでいたと思う。

 

12月末に研究室メンバーと忘年会。

 

冬休み

12月27日から1月10日までだったと思うけども、その間は国試に関することは何もしていません。溜まってるオンデマンド講義を聴き、小テストを解き。また別の科目ではレポートを書いた。

 

レポートは、授業が英語だったので理解するのに少し苦労しました。一応、フル単。一応卒業に必要な単位数はクリア。

 

冬休み明けから国試の勉強に集中。1日8時間、週5日の生活を国試の前日まで続けた。

オンデマンド授業、まだ全部終わっていなかったので流しながら…でした。

 

法事や引っ越しで丸一日勉強しない日もありましたが。1月の半分は勉強漬け。2月は国試の前日までほぼ毎日8時間勉強。

 

国試当日!

第108回薬剤師国家試験は2/18,2/19だった。

大学を通さず出願すると、どこかの会場の浪人生専用部屋に詰めこまれます。

周りをみるとほとんどの人が薬ゼミ生のようで、新しい青本を持っていたので少し不安になりました。

 

結果は…!

 

3/22に判明。厚生省のページから。

合格である。

 

ハガキによると

合格点235に対して237点。自己採点より3点少なかったが合格したから良しとしよう。

 

現役のとき、これくらい勉強してたら受かってたよね。間違いなく。勉強時間はトータル400〜500時間程度。現役時代はその半分以下だったと思います。

 

たぶん、私よりも少ない勉強時間で合格する人のほうが多いと思います。埋もれているだけで

東大生でも国試に落ちる人がいるように…頭の出来だけではなく、やる気も大事。

 

勉強スタイル

 

基本的にはまとめノート。

まとめノートに書いた薬品名…覚えられないのはalphabetで書く。薬理や病名もなんやかんや英語で書いてるところもあったかな。自分の場合、ステムの元になっている英語を覚えることが薬品名暗記につながっていたので。

 

まとめノートは賛否両論あるけど、覚えていない事項をまとめるのが大事なのであって。

 

青本があるから、そこに書き込めばいい、まとめノートいらないと言ってる人は内容を覚えてないんじゃないでしょうか。覚えている内容を何度も見るのは時間がもったいないので、覚えていない内容をまとめることが重要かなと…思います。

 

 

現役時代はなんでやる気がなかったのか?

現役時代はコロナ禍で色々制限が厳しく、好きに研究出来なかったのがかなりストレスになっていたと思う。それで無気力っぽい感じだったと思う。

 

だから大学院1年では12月まで研究や、研究内容に関する勉強をできたのはメンタル的に良かったと思う。

 

模試は…

浪人時は一回も受けてません。だから直前期の自分の学力がどうだったかはわからない。

参考にならなくて申し訳ないです。

まぁ、模試は集中力とお金の無駄遣いだと思います。国試以外にもたくさんやることある人はやめておいた方が吉ですね。

 

これって何のタイプの浪人?

大学院生だから厳密には宅浪ではない。まわりで国試の勉強しているひとは居なかったが研究室のメンバーが頑張っているところは見られた。

これも宅浪の一種であるだろうけど、本物の宅浪の人よりは環境が整っていたとは思う。

勉強時間は国立大薬学部の現役生並みですね。過去問を一回は解いていたのでそれがアドバンテージ、トータルの勉強時間が少なくすみました。ギリギリ受かれば良いと考えていたので苦手な分野は捨てて、暗記事項は詰め込めるだけ詰めたという感じです。

 

予備校は?

直前講習、山かけも受けてません。大学院から遠すぎるしお金もかかるし。あと、オンラインは嫌いです。

完全に独学でした。しかも青本青問全部やってない。衛生だけ一周した。

薬理は苦手な部分だけ。物理と化学、生物は専門に近かったので過去問以外あまり勉強していません。でも国試本番では出来た方。オンコロジーは得意だったので新薬だけ勉強した。

とにかく勉強時間がなかったので過去問ベース。青本は暗記部分だけコピーしてまとめノートに貼る程度。

私は全く予備校に頼らなかったので、予備校代と新しい参考書代が丸々浮きました。でも現役時より点数は60点伸ばせています。

大学院の学費より予備校代の方が高いんですよね... 

国試の後w予備校代を調べたのですが100万超えるのですね。家庭状況によっては払えなく、働きながら宅浪する人もいるんではないかと思います。

 

予備校行かなくても受かる!vs予備校に頼らないと受からない!

 

この論争はよく見かけます。

宅浪を考えている人もいると思います。個人的にほとんどの人は予備校に行く必要がないと思います。でも勉強環境を整えるのが難しかったら予備校に行った方がいい。家よりも自習室の方が良いですし。

 

薬ゼミ生が国試浪人生の合格者の8割だそうなので、宅浪で受かっている人は合格者の2割以下です。予備校がメディセレ、RECの人もいると考えられるので1割以下かもしれません。なので予備校の方がいいだなんてことが言われるんだろうと思います。

 

そのうち、薬剤師国試の勉強法に関して発信したいと思います。(が、多浪生向けではないです)